こんにちは。
今回のテーマは、「視力と視覚の違い」について
2回シリーズでお伝えします。
1回目の今回は
「入力(インプット)の力」について
次回は
「出力(アウトプット)の力」について。
これまでにもお話ししてきた内容ですが、
ビジョントレーニングの”土台”となる
大切な考え方です。
ぜひ、改めて読んでいただけたら嬉しいです。
□視力と視覚の違い
日本では「目=視力検査で測るもの」という
イメージが強く、
「視力がいい=目がよく働いている」と
思われがちです。
しかし実は、”視力”と”視覚”は
少し違う働きをしているんです。
・視力=どれだけはっきり見えるか?
(例えば、1.0、0.4など)
→これは眼科など医療の領域で扱われます。
・その他視覚(ビジョン)=見えたものを脳で処理し、
理解して使う力
→ビジョントレーニングで育てていく領域です。
下の画像を拡大してご覧いただくと
視覚(ビジョン)にはこれだけ多くの働きがあります。
視覚(ビジョン)の一部に視力がありますが、
先ほどお伝えしたように、医療と我々では
扱う機能が少し違うのです。

例えば、
「文字は見えているのに、読み間違いが多い」
「黒板を写すのに時間がかかる」
「姿勢が崩れやすい」などは
視力ではなく、その他”視覚(使う力)”が関係していることが
多いです。
□入力(インプット)の力とは?
ビジョントレーニングでは、まず
入力(インプット)の力を整えることを大切にしています。
入力とは、目から入ってきた情報を
正確に受け取る力のこと。
この力には、次のような働きがあります。
・ピント合わせの柔軟性
→近くと遠く、ひとつひとつのものに
スムーズにピントを切り替えられる力。
読み書きのスピードや集中力に関係します。
・眼球運動のスムーズさ
→文字やボールを正確に追う力。
読み飛ばしや見落としなどに関係します。
・両眼のチームワーク
→右目と左目でひとつのものを捉える力。
距離感や立体視を正しく感じるために大切で
チームワークが崩れると、
ものが二重に見えるなどの訴えに繋がります。
これらの力は、生まれつき完成している
わけではなく、遊びや経験、トレーニングなどを
通して育っていく力です。
□お子さまに見られる変化
ビジョントレーニングを続ける中で
こんな変化を感じることはありませんか?
・本を読む時の姿勢が安定してきている
・行をあまり飛ばさずに読めるようになっている
・集中できる時間が少し長くなった
・工作や絵を丁寧に仕上げるようになった
・ボールを正確に目で追いかけるようになった
・距離感を掴みやすくなっている
など、これらは「入力の力」が
整ってきているサインです。
なかなかお子さまの変化を数値だけで
測ることは難しいですが、このような
小さな変化は、お子さまの「みる土台」が
育ってきている一つの指標になります。
”見て理解する力”が整うことで、
生活や学習の中で「やりやすさ」「できる感覚」
が少しずつ増えていきます。
変化には個人差があります。
時間がかかることもありますが、焦らずに
お子さまの”昨日より(前より)少しできたこと“
を一緒に見守っていただけたらと思います。
□今テーマのまとめ
視力=どれだけ見えるか(医療の領域)
その他視覚=どう使うか(育てる領域)
見え方の変化はゆっくりでも
脳と身体を繋ぐ大切な土台は少しずつ
育っています。
次回は、今回の「入力」で得た情報を
どのように使っっていくのか、
「出力(アウトプット)」の力についてお伝えします。
ここまで「視力と視覚の違い」そして
「入力の力」についてお伝えしてきました。
よくいただくご質問も少し紹介しますね。
□Q & A
Q.ビジョントレーニングで視力はよくなりますか?
A.ビジョントレーニングでは
視力向上を目的としていません。
視力低下の要因はさまざまで、こちらは医療の領域となります。
適切な視力矯正のもと、ビジョントレーニングを
行うことがとても大切ですので
必要に応じて眼科受診をおすすめしています。
また、ビジョントレーニングを続けていても
様々な要因により視力が変動することはあります。
ゲームやスマホなどによる目の緊張状態
ストレスとの付き合い方、日常での過ごし方なども
大切なポイントになります。
□最後に
ビジョントレーニングはもちろんですが
日々の様々な遊び、経験の積み重ねが
お子さまの”見え方の世界”を少しずつ
広げていきます。
「できる自分」というお子さまの気づきを
一緒に見守っていけると嬉しいです。
それでは、また次回^^