こんにちは!
ビジョントレーナーの外山です。
今回の内容は、
「ビジョンは育てていくもの」
というお話。
私たち人間の”ビジョン”というのは
視覚機能
・眼球コントロール
・立体視
・両眼のチームワーク
感覚機能
・バランス感覚
・固有受容覚(力加減など)
・ボディイメージ
(体の地図を正しく脳で理解する)
原始反射
(統合されていないと、
思い通りに自分の体や目を
使いこなすことが難しくなる)
など、目から正しく情報を取り入れて
それらを脳で理解して、体なり言葉なりで
表現していく
といった、
スポーツや学習・日常生活全てに
置いて、私たちが生きていく上での
”行動”
に繋がる力全てのことを指します。
目でモノを正確に捉えた
だけでは不十分ですので、
自分の体をちゃんと知って
使いこなせないといけません。
目的はそれぞれ違っても
とにかく
思い通りに”行動”するために
よりその”行動”をスムーズに
負担なく行うため、必要な角度から
刺激を十分に、満遍なく与えて
この成長期に、一人一人が持っている
力を引き出していく、伸ばしていく
それをビジョントレーニングを通して
行ういきます。
そんな大事なトレーニングなら
なんで昔からなかったの?
ということになりますが、
・・・実は、昔から欧米諸国では
60年以上もの歴史があります。
ただ、これらの力はその時代日本では
”あそび”でほとんどが身につけられる力
だった、とも言われています。
木登り・・・おしくらまんじゅう・・・
コマ・・・お手玉・・・メンコ・・・
缶ポックリ・・・虫取り・・・
もっともっと沢山の工夫のもと
遊びがとにかく充実していました。
その反面、ゲームやテレビに触れる時間
だって、圧倒的に短かった。
その中で、自然と目の力・体の力が
育つことが多かったのです。
今はどうでしょうか?
どれだけ環境を大人が整えても
危険だとされる遊具は撤去され、
道端でのキャッチボールも危険。
物騒な世の中だということで
自由に遊び回れる環境は
問題になるほど減っています。
さらに、コロナ禍を機に
人と人との触れ合いも激減。
そうなると、どうしても子ども時代に
身につけたい力が遊びの中では十分に
補えなくなってきます。
ただ、テーマにもあるように、
これらビジョンに関しては
”生まれながらに備わっている”
わけではなく、
”様々な経験を通して育っていく”
ものなので、やはり子どもの姿にも
時代を通して色々な変化があるのも事実です。
読み書きに困難さを感じていたり
姿勢がとても悪い
体の動きがとにかくぎこちない
そわそわとしている
人の話を頭で思い描くことができない
といったお悩みは、近年
増加傾向にあるとも言われています。
環境の変化が著しい中でも
人間の本質的な部分や
生きていく上で身につけたい力は
昔も今も、実は何も変わらない。
ということは、今の時代に合わせた
子どもが十分に発達していける
自分の力をつけて伸ばしていける環境
が絶対に必要なのです。
もちろん、歴史としては実は長い
ビジョントレーニングですが、
今の時代だからこそ、
今を生きている子どもたちが
自分のやりたいこと、好きなことを
目一杯自分の力でやっていく
未来を創っていくためには
ビジョンをしっかりと育てていくことが
大切だと感じています。
育ちの土台づくり、とも言いますが
ビジョントレーニングを通して
自分の目や体の使い方をしっかりと知る。
自分のことを理解して
そこから初めて、相手や空間を
知ることが出来るのです。
生まれながらに備わっている力
ではなく
経験を通して身につけていく力
育てていく力
が私たち人間のビジョンです。